2015年10月26日

10月4週目 里の秋

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菓子銘:里の秋

材料:栗の甘露煮、大和芋


  本来この和菓子は”栗きんとん”という銘ですが、それではあまりにも直接的で面白みがないので”里の秋”にしました。
 里では桜の葉も、花水木の葉も赤茶色に色変わりし、柿の葉ももう少しすると緑から赤みが強く出て、黄も加わり、それは自然界でしか出ない輝くような美しさです。今は残念ながら時間が無いので絵筆が持てませんが、日本画をやっていた頃、秋の葉の美しさに魅了されたものです。
 虫食いの葉も自然は生きているという息づかいと欠けた所に見える得も言われぬ美しさと面白さがあります。落ち葉を山のように集めてきて絵筆を持つのですが、未熟な私はいつも表現しきれないもどかしさを感じていました。
 栗の葉が手に入りませんでしたので大好きな柿の葉の上に置きました。里の秋を感じていただけましたらうれしいです。
posted by 藪下敦子 at 11:16| 和菓子コラム