2015年03月30日

3月第4週 菓子銘:花束

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菓子銘:花束

材料:卵の黄身、白あん、白玉粉、砂糖、色粉


 黄色の菜の花、白のデージー、道端は春いっぱいです。花を摘んで花束を作るような気分で作りました。大和芋を1.5pの輪切りにし15分蒸して裏ごししてから、電子レンジで水分を取り去った白あんと混ぜるのですから一般的な練り切りより手間がかかっています。大和芋の香りも楽しめる上品で柔らかな薯蕷練り切りの和菓子ができました。

亡き母が愛用していた帯を友人が12枚のランチョンマットに仕立て直してくれました。「1枚ずつ全部のマットに登り龍を入れたので無駄な生地が沢山出たのよ」と友人は残念がっていましたが、カフェバルコニーでお食事をしてくださるお客様に、又お食事を作る障害のある全ての訓練生にも登り龍が幸せを運んで来るような気がします。又何よりも亡き母がランチョンマットになって弊会の活動を見守ってくれているようでなんだか嬉しい気持ちです。


posted by 藪下敦子 at 10:33| 和菓子コラム

3月第3週 菓子名:うぐいす餅

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材料:白玉粉、砂糖、小豆こしあん、うぐいすきな粉


 春になると求肥のうぐいす餅が食べたくなります。うぐいす餅は俵型に形造り両端をちょっとつまんでうぐいすのように見せるのにちょっとコツが要ります。「うぐいす餅がこんなにおいしいとは思わなかったわ」とお客様からお褒めの言葉を頂きました。それには訳があります。求肥は当日に作るのが1番美味しいので、レストランのある日は毎朝作るからです。
 例年23月頃は我が家でもうぐいすがよく梅の木や椿に留まって啼いたものですがここ12年はとんと、うぐいすの声を聴かなくなりました。マンションが沢山出来た都市化のせいでしょうか?1キロ先の花見川にはうぐいすの巣があるらしく花見川沿いのサイクリングロードを走ると夏でも、ホーホケキョと美しい声を聴く事が出来ます。本当に残念です。
posted by 藪下敦子 at 10:26| 和菓子コラム

2015年03月16日

3月2週目の和菓子 菓子銘:ふきのとう

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菓子銘:ふきのとう

材料:白玉粉、白あん、上白糖、卵の黄身、シナモンパウダー


先日千葉大学のサテライトキャンパス(千葉市美浜区高浜)で、世田谷にある高齢者向け配食サービスを行なっている社会福祉法人ふきのとうの代表の平野覚治さんの”地域の「食」の支援をつなぐ食事サービス活動の現状と課題”という講演が有りました。
私どものカフェバルコニーの活動と非常に似通っていますので、講演後も地域の食について盛り上がり、東京と千葉とこれからも連携を保ち交流を深めようという事になりました。
その際「ふきのとう」の理事長の平野さんにプレゼントしたのが練切の「ふきのとう」です。
弊レストランでもこの和菓子を出したところお客様に”かわいい!”と大層喜ばれました。
posted by 藪下敦子 at 11:20| 和菓子コラム

2015年03月03日

菓子銘:春の重ね餅


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材料:    白玉粉、上白糖、片栗粉、色粉、よもぎ

長かった冬も終わり、おひな様を飾る季節になりました。
レストラン カフェバルコニーの三月のレストランメニューは桃の節句にふさわしく…

箱寿司、鱈の昆布蒸し、菜の花のからし和え、あさりの潮汁などです。デザートも…

春の重ね餅 

すみれ(うす紫)、菜の花(黄)、よもぎ(緑)、桃の花(ピンク)

をイメージして、ぎゅうひで作りました。
ひし餅の様にも見えます☆ 

posted by 藪下敦子 at 14:05| 和菓子コラム

2015年02月13日

菓子名:紅椿・白椿

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菓子名:紅椿・白椿

材料:白玉粉、砂糖、白あん、色粉、


お寒さも一段と厳しくなってきました。でも大地の中では春の息吹きが聞こえ、確実に春は近づいて来ました。

庭の紅椿も白玉椿も冬の寒空の中、凛と美しく咲いています。桜や梅が群れの中での美しさなら、椿は確実に一輪の美しさで存在感があります。先週はこなしで梅花でしたが、今週は練りきりで椿花を作ってみました。


posted by 藪下敦子 at 10:08| 和菓子コラム

2015年02月02日

1月最後の和菓子 菓子銘: 雪中梅

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菓子銘: 雪中梅

材料:白あん、小麦粉、餅粉、卵黄身、色粉、氷餅


昨晩から底冷えがし、今朝は今季一番のお寒さになり、関東地方でも雪が降りました。紅梅に真っ白な雪が降り注いだ様をイメージして、こなし生地で「雪中梅」を作ってみました。関東地方では白玉粉と求肥で練きりで作りますが、関西は小麦粉や餅粉の入ったこなしで作ります。中のあんは卵の黄身で黄身餡にしました。今年の干支は羊です。和菓子のバックの羊の絵皿はハンガリーのヘキスト焼きで夫が60歳の誕生日にドイツの友人からもらったものを今年も12年ぶりに飾りました。

posted by 藪下敦子 at 09:49| 和菓子コラム

2015年01月26日

1月4週〜5週。 1月23日〜1月30日 菓子銘:雪餅

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14週〜5週。 123日〜130


菓子銘:雪餅

材料:道明寺粉 砂糖 小豆こしあん、氷餅


天気予報で雪マークが多くみられる季節になりました。雪は美しいですが雪崩や屋根の雪下ろし事故等怖さも併せ持つ自然現象です。

瀬戸内海に面した温暖な地方に育った私は子供のころ、朝起きて窓から見る一面の雪景色にわくわくしたものです。「学校で友達と雪投げが出来るぞー、雪だるま

作ろ〜かな〜」。でもたいていはお昼過ぎには雪はとけて雪だるまも見るも無残な姿です。雪が怖いものだと思うようになったのは小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の

雪女を読んでからです。「・・・・・茂作老人の顔に息を吹きかけている美しい雪女・・・・・茂作は冷たくなっていた。・・・・」子供の私は雪が降り始めると「雪女が現れたらどうしよう。」

と震えたものです。そんな事を思い出しながら雪餅を作りました。こしあんを道明寺で包み表面に氷餅を砕いたものをまぶします。粉雪も牡丹雪も氷餅の大きさで表現します。
posted by 藪下敦子 at 11:22| 和菓子コラム

1月第2週〜4週。1月6日〜1月20日 菓子銘:花びら餅

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1月第2週〜4週。1月6日〜120

菓子銘:花びら餅

材料:ぎゅうひ(白玉粉 砂糖) 半雪平(白こしあん 卵白 砂糖) みそあん(白こしあん 白みそ うま味調味料) ごぼうの甘煮(ごぼう 砂糖)


花びら餅は今やお正月の代表的な和菓子ですが、本来は室町時代末期より続く、甘くない宮中のお正月行事食でした。

求肥はお餅を表し、牛蒡は鮎の塩漬けを表しお味噌は雑煮に通じると言われています。


それが明治になって、茶道の裏千家が茶席の菓子として使う事を許され、広く庶民に愛される和菓子になったという訳です。

カフェバルコニーでも新年を迎えて初日の16日〜20日までお客様にお出ししました。大変喜ばれました。

京都では新年のごあいさつ回りによく手土産に使われる豪華で高価な和菓子です。

posted by 藪下敦子 at 11:11| 和菓子コラム